駿台模試対策

こんにちは。磐城高校の某生徒です。

 

進研模試に続き、2回目の記事執筆となります。よろしくお願いします。

 

(前回の記事はこちらから

 

今回は「駿台模試」とはどんな模試か、また、その対策方法について解説していきます。

 

なお、高2第2回駿台模試(10月)までのデータをもとにこの記事を執筆しています。ですので、この記事は高1、高2生向けの記事になっています。

 

高3の模試については、後ほど追記していきたいと思います。


駿台模試の特徴

駿台模試とは、駿台予備学校が実施している模擬試験の総称です。主に難関大学や医学部志望者を対象としており、進研模試や全統模試と比較して、難易度がかなり高いことが特徴です。

 

一回の受験者数も、進研模試が約3040万人であるのに対して、駿台模試は34万人程度です。

 

しかし、先程書いた通り、受験者のレベルがとても高いため、高い偏差値を取ることは難しくなっています。

 

(参考:東京大学 理科一類B判定偏差値

 

              進研模試:約80

             

      駿台模試:約70                                )

 

応用問題や発展問題が多く出題されるため、本番で慌てないためにも、ある程度は過去問に目を通しておくことをオススメします。

 


国語

文章のレベルが高く、内容を理解するだけでも一苦労です。評論や小説はかなり抽象的な内容が出題されたり、古文や漢文も他の模試とは少し違った問題が出されたりと、なかなかに手強いです。

 

形式としては、制限時間が100分、200点満点です。

 

大問1が評論(60点)、大問2が小説(40点)、大問3が古文(60点)、大問4が漢文(60点)の、全4問構成です。

 

平均点はおよそ80点前後、標準偏差は22前後です。(最も、その時の難易度によってこれらの値は大きく上下するので、あくまで参考程度でお願いします。数学と英語についても同様です。)

 

また、最近は「実用国語」という受験科目が新たに増えました。

 

今後センター試験に代わって行われる大学入試共通テストで導入される、国語の記述問題を見越しての対策ですね。

 

(2019.12.29更新:文部科学省より、国語と数学での記述問題の導入の見送りが発表されました。これを受けて駿台模試がどのような対応をするのかは、追って確認します。)

 

制限時間は20分で、50点満点となっています。

 

平均点はその時によって大きくばらつきがありますが、低い時は約4点(!)の場合もあり、かなりの難易度であることが伺えます。

 

とはいっても、毎回難易度が高すぎるというわけではなく、いつもは平均点がおよそ20点弱になっています。

 

通常の国語・数学・英語とは別に行われ、全国順位や偏差値も出ますが、3教科の総合点数や総合順位、大学の合格判定などには用いられません。

 

さて、ここから国語の対策方法について書いていきたいと思います。

 

しかし、国語はその特性上明確な対策法はないため、今回は磐城高校の上位の方々に、おすすめの参考書を聞いてみました。数学、英語も同様に紹介していきたいと思います。

 

◯(2 NHくん)

  『マーク式基礎問題集現代文 (河合出版)』

  マーク式だから記述力をつけたいという人には適さないが、評論や小説の読解に役立つ。文章構成が詳しく解説されて      いるため。

  

  https://www.amazon.co.jp//dp/4777216381/

  

◯(2Yさん)

  『出口汪 現代文の講義の実況中継 (語学春秋社)』

  まるで講義を受けながら現代文を勉強しているような感覚になります。重要な着眼点も分かりやすく載っているので

  オススメです!

 

  https://www.amazon.co.jp/dp/4875687680/

  


数学

進研模試などとは比べものにならない難易度の問題が出題されます。教科書レベルの実力しか身についていないようでは、高得点を取るのはかなり難しいです。

 

高1~高2の模試では、大問1で標準的な難易度の小問が出題されます。こちらは教科書の応用問題レベルの難易度となっており、主に答えのみを書くのが特徴です。

 

大問2からは記述式の問題となっており、通常(3)までは必ずあります。誘導形式となってることがほとんどですので、意識して解きましょう。

 

配点と形式は、各大問40点満点の全5問構成、または各大問50点満点の全4問構成、試験時間は100分です。問題構成については、前者は主に高2、後者は主に高1の模試での配点です。

 

進研模試や全統模試では典型問題がよく出題され、チャート式などの勉強がそのまま得点に繋がりますが、駿台模試ではそうはいきません。問題を見てその場で考えるような問題がたくさん出題されるので、まずは教科書や参考書で基礎を固め、解法の引き出しをたくさん持っておくことが大切です。

 

まだ準備中ではありますが、後ほど駿台模試レベルの数学の問題もこちらで作成、解説していこうと考えております。

 

国語と同様、磐城高校の2年生におすすめの参考書を聞いてみました。

 

◯(2 IYさん)

チャート式基礎からの数学I+A

基本から応用までカバーできるので、基礎から固めやすいと思います。

 

 https://www.amazon.co.jp/dp/4410105779/


◯(2年 Y・Kくん)

「1対1対応の演習/数学II 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)」

様々な問題に触れることができ、難易度もちょうどよいです。教科書と学校の傍用問題集が終わったあたりからさらに上のレベルへの橋渡しに最適です。

 

 https://www.amazon.co.jp/dp/4887421931/


英語

他の大手の模試と比べ、英文の1文1文が複雑かつ難解で、語彙力や文法の力が問われる問題です。

 

問題構成は少し変わっており、大問1、2が長文問題(50×2点満点)、大問3が英作文(40点満点)、大問4が文法問題や語彙問題(30点満点)、そして大問5がリスニング問題(30点満点)となっています。

 

進研模試や全統模試に慣れているような方でしたら、「あれ、なんでリスニングが最後なんだ?」とビックリするかもしれません。

 

駿台模試では、リスニングが試験の途中に行われます。リスニングの開始時刻については、試験監督者の指示に従ってください。なお、リスニングの問題は15分程度です。

 

ちなみに、東京大学の入試の英語でも同様に、リスニングは試験の途中から行われます。こちらは試験時間120分に対し、試験開始45分後に約30分のリスニング放送が始まります。

 

ですので、駿台模試では、リスニングの問題が始まる前に、どの問題をどれくらい解くかを事前に考えておくことが大切です。問題を解いている途中にリスニング放送が始まったら、集中力が途切れてしまいますからね。

 

さて、次に、筆記の問題について見ていきたいと思います。

 

まずは長文問題です。大問が2つとなっており、例えば、評論とエッセイ、のような組み合わせで出題されます。

 

出題されるのは主に英文和訳で、大問1つに対して30点分ほど出題されます。30/50点と考えると、その割合の高さが伺えますね。その他には、語句整序や、文章の内容に当てはまるものを記号で答える問題などが出題されています。

 

次に英作文です。あまりにも奇抜な内容の文が出題されるというわけではなく、オーソドックスな文章が出題されます。これについては、普段の単語や熟語、文法の学習で十分に対応できるでしょう。過去問ではありませんが、例えばこのような感じの文が出題されます。

 

 

 

「私は大人になって初めて、真面目に勉強することの大切さに気付いた。もしも高校生に戻れるならば、はるかに一生懸命勉強するだろうが、そんなことは不可能であり、悲しくなってしまった。」

 

 

 

この文にはよく出る文法事項がたくさん詰め込まれています。もし分からない、手が止まる、というようなところがあれば、早速該当箇所を復習しましょう!

 

また、自由英作文も出題されます。与えられたテーマに対して40~60語での解答が求められます。普段から身の回りのもので英作文してみたりすることも結構役立ちます。お風呂で一日の出来事を英語のみで振り返ってみたりしてもいいかもしれませんね。

 

そして、文法問題です。こちらも大問が2つとなっており、片方は文法や語法が誤っているものを記号で答える問題が5問、もう片方は語句を正しい順序に並べ替える問題が3題出題されます。割と細かいところまで問われるので、表面的な学習にとどまらず、しっかり文法書の解説も読んでおきましょう。(例:doubtとsuspectの違いや、as long as とas far as の違い←2020年のセンター試験でも出題されていましたね!)

 

最後に、リスニングです。進研や全統との大きな違いは、後半でかなり長い文章が読まれることですね。こうした問題では、事前に問題文を読んでおくことが非常に大切で有効になってきます。なんなら、リスニングの放送が始まる前に読んでしまいましょう。こうしておくことで、余裕を持ってリスニングに臨むことができます。

 

さて、英語も磐城高校2年生のオススメの参考書を掲載します。ぜひ参考にしてください。

 

○(2年 K・Yさん、I・Yさん、N・Kさん)

英文法・語法 Vintage 3rd Edition

・文法を完璧にすると構文が見えてきて長文が読みやすくなる。

 

・文法などのポイントが簡潔にたくさん載っています。問題数も多く、割と楽しくといていけると思います。

 

vintageだと思います

理由は、授業や単語テストで日常的に使用しているし、内容もかなり充実していると思うからです


https://www.amazon.co.jp/dp/4864603758/

 

○(2年 Y・Kくん)

TED

英語の講演を聴けるサイト。参考書ではないが、学んだ単語や文法を実際に生の英語に通すことでより力がつく。あとリスニング力もつく。

 


おわりに

まずは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

今回は国数英の3教科の解説となったため、主に高校1,2年生向きの内容になったかと思います。後ほど理科、社会の内容も解説し、より駿台模試を受験するにあたって役立つ記事にしていきたいと思います。

 

大学受験を考えている生徒にとっては、模試は高校生活や大学受験とは切っても切り離せないものです。模試で最大限のパフォーマンスを発揮するために、今回の記事をうまく役立てていただければ幸いです。ぜひ、進研模試の記事全統模試の記事もお読みいただき、参考にしてください。

 

それでは、また他の記事で会いましょう!